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鍼灸治療でよもぎが使われる理由

鍼灸治療ではもぐさは欠かせないものです。鍼灸治療のうち、もぐさを必要としているのはお灸の施術です。もぐさは、乾燥した蓬の葉の裏側に生えている白い繊毛で精製されています。蓬は古くからかゆみ止めや虫刺されの薬、傷薬などで利用されている薬草です。中央アジアが原産と言われており、山や道端に自生する多年草で繁殖力が強く、地下茎を伸ばして数を増やしていきます。そのため、色々な所で蓬の姿を見かけます。葉の裏側の繊毛はT字毛ともいわれており、乾燥した場所でも生き残れるように水分の放出を抑えるべく気孔を覆っています。また、この繊毛は夜間の冷え込みからも自身の身を守っています。燃え草とも言われることから、乾燥を防ぐために繊毛には蝋が含まれており、点火するとゆっくりと燃えます。これがお灸に使われる理由です。摘んだ蓬を乾燥させた後、石臼でひき唐箕で選別して葉から繊毛だけ取り出しますが、もぐさ作り自体手間暇がかかり、葉からとれるもぐさの量もほんの少しだけなので大変高価になっています。

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